キルトのふちにつけてある飾りのことをパイピング(piping)といいます。(バインディング(binding)ともいいます)パイピングには、1枚で巻く”シングル”と2枚重ねて巻く”ダブル”の2通りがありますが、ダブルのほうがしっかりとした仕上がりになりますし、つけるのが簡単なので、このサイトではダブルパイピングでの仕上げをよく用いています。
パイピングのつけかたは、小物向けの場合と、タペストリーなどの大物向けの場合とで少々異なってきます。今回は大物向けの場合をやってみましょう。
パイピング用の布を6cm幅でカット
パイピング用の布を6cm幅で必要な長さ分、カットします。今回は約105.5cm×80cmのタペストリーにパイピングをつけるので、反物から4本カットしました。
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この時点で、それぞれの布端の耳はカットしておきましょう。
パイピング用の布を1本に縫いつなぐ
4本切り出した布をミシンで縫いつないで1本にします。つなげ方はまず、2本を中表にして写真のように置き、マチ針でとめ、対角に鉛筆で線を引きます。
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引いた線の真上をミシンで縫っていきます。
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縫えたら、縫い目から7mmのところでカットします。キルト定規には7mm幅の線が引いてあることが多いので、定規をあててロータリーカッターでカットしましょう。
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![](https://www19.a8.net/0.gif?a8mat=2HFSF2+9TNLYY+2HOM+BWGDT)
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縫いしろをアイロンで両開きに割ります。
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縫いつなぎ方は以上です。今回は4本あるので同じ作業をあと2回繰り返して1本の細長い布を作ります。
3cm幅になるようにアイロンをかける
つぎに、これを3cm幅になるように折りながらアイロンをかけていきます。
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キルトにセットし、7mmエッジで周囲を縫う
パイピングを半分に折った切れ端のほうをキルトの端に合わせて置きます。このとき、パイピングのつなぎ目がキルトのコーナー部分にこないように配置します。(つなぎ目がコーナーにくるとごわついてしまうため)また、パイピングのはじめは20cmほど残してから縫いはじめますので、縫いはじめの位置をマチ針またはクリップで固定しておきましょう。
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ミシンの押さえを基本の押さえからパッチワーク専用押さえに交換します。(【参考】『ミシンキルトは7MM(1/4インチ)エッジが基本!』)
キルト綿で分厚くなっているので、ミシンのぬい目のあらさを2.6くらいにセットします。
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キルトのコーナーの7mm手前までを縫い、いったんミシンから外します。パイピングを45度の角度で折り、つぎの辺に沿うように折りたたみます。
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同様に、つぎのコーナーの7㎜手前までを縫っていきます。
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同じことを繰り返して、最初の辺まで戻ってきたら、縫いはじめの位置から約30cmは開けた状態でいったんミシンから外します。
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パイピングの最初と最後をつなぐ
パイピングの最初と最後の部分が6cm(パイピング幅のぶん)重なるようにして、余分なパイピングをカットします。このとき、パイピングの両端をもってピンと軽く引っ張った状態で測ってカットするのがきれいに仕上げるコツです。※平置きでゆるく測ってカットすると、あとで縫ったときに布が余ってシワになってしまいます
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両端を開き、垂直に中表に合わせます。マチ針でとめたら対角に鉛筆で線を引きます。この線の上をミシンで縫います。
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このときキルト本体を寄せながら合わせるとパイピングが逃げなくてやりやすいですよ。
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縫う前にパイピングがねじれたりしていないか、軽く確認しておきましょう。
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線の上を縫ったら約7mmでカットし、縫い代を手で両開きに割っておきます。
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軽くアイロンで押さえたら、7mmエッジで残りの部分を縫いましょう。
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裏に折り返してマチ針で均等にとめる
1周ぐるりと縫えたら、裏に折り返してマチ針でとめていきます。均等幅になるように調整しながら刺していきましょう。
裏に返すときに、折り返すキワの部分を軽くアイロンであてておくと綺麗に仕上がりやすいです。
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角の始末はきれいに三角折りになるようにします。
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《ポイント》オモテ面で二重になっているほうは、ウラ面では二重にならないようにします。(なるべく平に仕上がるように)
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ミシンで縫いつける
きれいにマチ針が刺せたら、ミシンで仕上げ縫いをしていきます。オモテのパイピングのふちのライン上をミシンで縫います。
ミシンの押さえをパッチワーク専用押さえから基本の押さえに戻しておきましょう。
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いかがだったでしょうか。小物向けのパイピングのつけかたよりは複雑ですが、こちらのほうが最初と最後のつなぎ目の厚みを均等にきれいに仕上げることができます。ぜひチャレンジしてみてください。
“【大物キルト向け】ダブルパイピングの繋げかた・縫いかた” への14件のフィードバック