ミシンの調子が悪いとき(日頃のお手入れにも)

以前よりもガタガタと音がする、下糸が絡まりやすくなった、綺麗に縫いにくい・・・

そんなとき、修理に出す前にまずやってみてほしいことが、釜(かま)の掃除ミシン針の交換です。

特に日常的にミシンのお手入れをしていない場合は改善がみられることがあります。

※以下、JANOME(ジャノメ)の家庭用小型コンピュータミシンを例に記載しています

釜(かま)の掃除をする

ボビンを入れている釜(かま)の掃除をします。ミシンを購入してから一度も掃除をしたことがない、という方がいらっしゃいますが、ここは埃がたまりやすいので、できれば日常的に掃除をするのが望ましいです。埃がたまったままだと、内釜の回転・動きが悪くなり、上糸と下糸の調子が合わなくなりがちです。

釜の掃除の仕方

まずは安全のため、ミシンの電源を切っておきます。

用意するもの・・・①小さいマイナスドライバー  ②お掃除ブラシ

いずれもミシンに付属品としてついているはずです。無くした場合は100均でも柄の短めのマイナスドライバーや似たようなブラシが売っています。

マイナスドライバーで内釜のパネルを外します。
外したネジはミシン内に落ちてしまうと大変なので、針板(金属パネル)を外す前に別の場所に避難させておきましょう。

ミシンの中に落とさないように、無くさないように

パネルを外すと埃まみれの内釜が出てきました。(日頃からお手入れしている方はこうはなっていないはずです…)

埃がいっぱい

内釜を手で外します。

お掃除ブラシでまずは見える限りの埃を取りましょう。内釜の裏表、外釜(内釜が入っていたケース部分)、その周りなどです。ブラシについた埃はハギレなどで取りながら掃除を進めます。

内釜をきれいに
外釜はくるりとブラシを回して
釜の付近も

見えない部分にも埃がたまっています。外釜の下に切込みがあるので、そこからブラシを差し込んで左右に動かして取りましょう。

見えないところは外釜の中からブラシを差し込んで

送り歯もついでに掃除します。

思いのほか取れます

だいぶ綺麗になりました。内釜をはめ戻します。内釜の△マークと本体の赤い△マークを合わせてはめます。

内釜のほうにも見づらいが△マークがある

針板とネジを元に戻します。ネジを締めるときは、まず手である程度締めてから、マイナスドライバーで奥と手前を少しずつ均等に締めていきます。一方をきつく締めてから片方を締めると針板をまっすぐセットできませんので、気をつけましょう。

釜の掃除はこれで終わりです。日頃からパパッとできるといいですね。

ミシン針を交換する

ミシンをそこそこ使用していると、針がわずかに摩耗したり曲がったりしてきます。そのような針で縫い続けていると、内釜が傷ついてミシンの不調につながります。そのため、針も定期的に交換するほうがよいです。

ミシン購入時に針のスペアがついていることが多いと思います。

ミシンキルトでは、大物作品を作る前には必ず新しい針に交換してから始めます。縫い心地が全然違いますよ!

ミシン針の交換の仕方

マイナスドライバーで針の横にあるネジを1~2回手前に回して緩めます。手で針を引っ張ると取れますので、新品に交換します。

新しい針を差し込むときは、針の断面を見て、平になっている面が向こう側にくるように差し込みます。

針はしっかり上のピンに当たるまで差し込んでください。ネジを締めたら完了です。

※ミシンキルトで使用する針についてはこちらの記事もご参考ください。11番(普通縫い)または14番がオススメです。『【ミシンキルト】キルティングに適した針』

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