キルトのふちにつけてある飾りのことをパイピング(piping)といいます。(バインディング(binding)ともいいます)パイピングには、1枚で巻く”シングル”と2枚重ねて巻く”ダブル”の2通りがありますが、ダブルのほうがしっかりとした仕上がりになりますし、つけるのが簡単なので、このサイトではダブルパイピングでの仕上げをよく用いています。
パイピングのつけかたは、小物向けの場合と、タペストリーなどの大物向けの場合とで少々異なってきます。今回は小物向けの場合をやってみましょう。
パイピング用の布を6cm幅でカット
パイピング用の布を6cm幅でカットします。以下の例では反物からカットしました。小物なので長さは十分に足りそうです。
3cm幅になるようにアイロンをかける
つぎに、これを3cm幅になるように折りながらアイロンをかけていきます。
両端の耳はカットしておきましょう。
端を開いて三角形に折る
一方の端を開き、45度の角度で三角形に折ってアイロンをかけます。それをキルトのオモテ面に当てます。
折り目にしたがって3cm幅になるよう畳み、マチ針などで固定します。
7mmエッジで周囲を縫う
ミシンの押さえを基本の押さえから”パッチワーク専用押さえ”に交換し、7mmエッジで縫っていきます。(【参考】『ミシンキルトは7MM(1/4インチ)エッジが基本!』)
キルト綿が入って分厚くなっているので、ぬい目のあらさを2.6くらいにセットします。
マチ針のあたりから縫いはじめ、キルトの端から7mm手前あたりでいったん縫い止まります。
パイピングのつづきを45度に折り曲げ、手で軽く抑えたら、つぎの辺に沿うように折り返してマチ針でとめます。
つぎの辺を縫っていきます。上と同様に7mm手前で縫い止まります。
同じことを繰り返して1周縫っていきます。
余分なパイピングをカットし、三角ポケットに差し込んで縫う
はじめの位置まできたら、余分なパイピングをカットし、最初に作った三角ポケット(斜めの切込み)の中に差し込みます。あとは縫い始めたポイントまで同様に縫います。
裏に折り返してマチ針で均等にとめる
一周ぐるりと縫えたら、パイピングを裏に折り返してマチ針でとめていきます。このとき、パイピングが均等幅になるように調整しましょう。
角の始末はきれいに三角折りになるようにします。
ミシンで縫いつける
きれいにマチ針が刺せたら、ミシンで仕上げ縫いをしていきます。オモテのパイピングのふちのライン上をミシンで縫います。※こちらの見本作品の場合、オモテ面は白い糸、裏面(パイピング上)は紺色の糸のほうが合っているので、上糸は白、下糸は紺色にセットしておきました。
ミシンの押さえをパッチワーク専用押さえから基本の押さえに戻しておきましょう。
できました!
いかがだったでしょうか。はじめは不思議な感じもするかもしれませんが、すぐに慣れると思います。
大きなタペストリーのパイピングとなると、パイピング用の布を縫いつないだり、最初と最後の始末のやりかたが違ってくるので、そちらもまた参考にしてみてください。『【大物キルト向け】ダブルパイピングの繋げかた・縫いかた』
【大物キルト向け】ダブルパイピングの繋げかた・縫いかた
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